改修前
![]() 江戸から明治時代にかけての典型的な形式と思われます。 屋根瓦や土台、板壁など雨がかり部材に傷みは見られるものの、棟の水平、床面の水平が良く保たれています。 半田市で被害の大きかった三河地震や伊勢湾台風にもこらえたのです。 当時としても質の高い建築であったことを窺い知ることができるでしょう。 ![]() さらに右側に蔵がありますがこちらは先行して修繕中です。 昔の仕事を知る地元の大工や左官の知恵と技術なしには大変な工事です。 ![]() その柱を差し鴨居と呼ぶ大きな材で拘束することでフレームとして地震や風の力に抵抗します。 上の壁を小壁(こかべ)と呼びますがこれも抵抗要素として重要なのです。 部屋の仕切りは襖や障子だけで構成される、典型的なインテリアです。 そしてよく状態が保たれています。 写真では判りませんが柱や天井材など、とてもきれいです。 今回、このエリアに手を加える必要はありません。 ![]() 水道、ガス、電気の普及で流し台や内風呂が広まる中、土間は改造されてダイニングキッチンや浴室に姿を変えています。 今回は主にこのエリアを改修しました。 着工 ![]() 一部は部屋を張り出して、屋根には新しくトップライトを設置しています。 見上げる大工の森さん。 ![]() 今回これを持ち上げて本屋根と一体としています。 屋根ふき完了 ![]() ![]() 内装 ![]() 今回は採光を天窓に頼りました。 3か所付けています。 現場での職人さんの作業や細かい図面を見ながらの打ち合わせが、この明かりによって大変やりやすく、天窓の効果を実感しました。 ![]() ![]() これを生かすとなると釘の跡やら色のむら。過去の部材痕の修復と、削って磨いて。 大工さんも大変です。 でも真剣になって、また楽しんでもいるような大工さんの仕事ぶりには本当に敬服しました。 完成へ ![]() ![]() 一年中、折々の花の咲くお庭。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by takahashi-sekkei
| 2014-12-29 18:24
| 半田の家 古民家の修復×改修
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